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2004.03.14

第1節:vs甲府@札幌ドーム

試合開始から5分もたたないうちに、ああ、これはいいチームを作ってきたなあと感心してました。試合開始早々にこんなことを考えたのは、J2で優勝した2000年の開幕戦(4-0でサガン鳥栖に勝利)以来です。

何がびっくりしたって、札幌の選手たちがお互いを信頼してパスを出していたことです。マイボールになるや、ボールのないところでも選手が動き、ボールを持った選手は味方の選手が顔を出すことを信じてスペースへとボールを動かす。すると、その先には、ちゃんと味方の選手がフリーになって待っている。こんなサッカーは、岡田武史監督の退任以来、初めてではないかと思います(つまり、3年ぶりということ)。

新居辰基と清野智秋の2トップも、まじめにチェイシングして、守備の起点になっていました。しかも、ただ闇雲に相手を追いまわすだけではなく、緩急をつけながら、あくまで相手が前へボールを動かせないようにするためにチェイスしている。そのうえで、中盤の選手は相手がパスを出せる先のスペースを消している。これほど組織的な守り方もまた、岡田時代以来のことです。

ときどきパススピードが遅すぎたり、味方との距離がおかしかったりでパスがつながらなくなることもあるものの、それでも意図は明確でした。監督が代わるだけでこれほどまでに変わるものかと、正直、驚きました。

決定的と言えるチャンスはけっして多くなかった中で、砂川のクロスに小倉ばりの滞空時間の長いヘディングシュートをしっかりと決めた清野、三原広樹のスーパーアーリークロスにつま先で合わせた新居と、決めなければいけないときにFWが得点を決めたのも、近年のコンサドーレにはなかったことです。彼らには、ぜひとも、ヒーローインタビューのお立ち台に立たせてやりたかった。

でも、世の中、そんなに甘くはないってことなんでしょう。藤ヶ谷陽介の退場の後、甲府のシュートがはずれ続けるという幸運(阿部哲也は透明な板でも持ってるんじゃないかと思った)、阿部自身の初出場とは思えない落ち着き、さらにはともすると下がりすぎになりかねない守備の中で鈴木智樹が比較的高めのポジションをキープしてずるずると押し込まれるのを防ぐーといった具合に、あのまま守り続けられるんじゃないかと思えるような試合をしていたのですが、市村篤司の中途半端なプレーが、カウンターからの失点につながってしまいました。

智樹が中盤でボールを奪い、砂川誠につないで、さらに砂川から市村へとつないだところまでは完璧でした。でも、あそこで市村がドリブルで中へ切れ込んだとき、あ、まずいと、おそらくは見ていた人のほとんどが感じたことでしょう。あれは、シュートを打って終わらなければいけなかった。それから、時間を考えれば、逆サイドの岡田佑樹は上がっていく必要はなかった。あの場面は、敵陣で試合をする時間を伸ばしさえすれば、つまり、ゴールキックにしておけば、それでよかった。それなのにかわしてシュートをねらってしまったところが、やはり経験不足なのでしょう。

ただ、市村にとって気の毒だったのは、佐藤尽の負傷というアクシデントで、おそらくはアップも不十分なまま突然の途中出場となったことです。田畑昭宏がボランチから最終ラインに下がり、三原が左サイドからボランチにまわり、あいた左サイドに市村が入ったわけですが(後半18分)、その後しばらくの間、市村はまったく試合に乗れていませんでした。アクシデントだったから、これは致し方ない面もあるかと思います。

あの藤ヶ谷の退場はひどすぎます。テレビ中継の録画をあらためて見直しましたが、どうしてイエローなのか、さっぱり分かりません。状況から考えるに、最初のは遅延行為、その直後の2枚目は異議ということなんでしょうが、J2の主審にありがちな「レフェリーが一人でテンパっていきなりカードを出し始める」という時間帯に、藤ヶ谷が運悪く当たってしまったとしか思えません。

ちなみに、今日の試合の主審を務めた家本政明氏は、昨年4月の大宮アルディージャ戦で、ファウルすらしていない今野泰幸を一発退場に追い込んだ人です。まったくなあ。

まあ、いろいろありましたけど、ロスタイムに追いつかれるという展開だったにもかかわらず、試合終了直後にゴール裏からコンサドーレコールが起きたことが、この試合の内容を物語っていたといっていいでしょう。藤ヶ谷の理不尽な退場はあったけれど、選手はよくやった。もともと期待値が低かったことを割り引いても、予想をはるかに上回る「まともな試合」を見せてくれた。

選手層の薄さを考えれば、これを44試合続けられるとは思えないけれど、少なくとも、昨年、一昨年のような思いをすることはなさそうです。

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Comments

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